ダウン症の子を持つ母と支援学校の先生の出会い

私は週に2、3日ほど日中一時支援で小中高の放課後支援をしているダウン症の子を持つ母です。最近は放課後等デイサービスでも、パートをはじめ、様々な障がいを持つ子どもたちと関わっています。こういった業界に関わるようになったのは、ダウン症を持つ息子の影響です。

通常、ダウン症は出産後に特徴的な顔、心疾患、低緊張、などの症状があれば染色体の検査をし、そこで判明することが多いですが、息子は産後1ヶ月検診で判明しました。心雑音も生まれた時はなく反応も良かったみたいで、ドクターは「ダウン症かな?」と思ってはいたようですが、言えなかったとのことです。

哺乳力が弱く、授乳に時間がかかっていました。私にとって1人目の子だったため、「子育てってこんな大変なの?」と疑問に思っていましたが、一ヶ月検診で心雑音もあり、体重も増えていなかったため検査をしたことで、ダウン症が発覚しました。

息子のダウン症が発覚したときは、正直信じたくなかったです。「まさか自分の子が」そんな感情でいっぱいになり、息子の将来について、とても悲観的になってしまいました。

中学までは地元の公立学校に通いました。私にとって初めての保護者コミュニュティでしたが、正直なところ周りの目が気になっていましたそれが続いていましたが、息子が支援学校に入った時の出会いで私たち親子の将来が一気に明るいものに変わりました。

それまでも、息子は人脈に恵まれていた方でしたが、息子に対して熱心に接してくれた支援学校の先生がいました。
熱心に実習先を提案してくださり、A型事業所、B型事業所ともに何度も通わせてもらうことができました実際に息子が今働いている職場も支援学校の実習先です。その先生は、我々親子に新しい世界を見せてくださりました。

私自身もそういった経験から“障がいを持つ子どもたちと関わっていきたい”という気持ちが芽生え、ホームセンターなどのパートの仕事から、現在の仕事に転職するきっかけになりました。私が現在仲良くしている友人も同じ業界の方が多く、本当に支援学校の先生には感謝しかないです。

また、ダウン症を持つ子どもは意外と多く、『ダウン症児の親の会』などに参加していたことなどから横の繋がりもでき、とても救われました。今も月に3回ダウン症のダンス教室に通っています。同じ想いを共有できる場があり、嬉しく思っています。ダンス好きの息子にとっても、心がやすらぐ場所になっています。

息子のダウン症がわかった時は、障がいについてどのように向き合うべきか日々悩むことが多かったですが、今では新しい課題に対しても何とか向き合うことができる自分がいます。
何よりも、息子が元気に育ってくれたことが一番の幸せです。

 

関西地方で日中一時支援・放課後等デイサービスで働く女性Yさん

Yさんの息子さんにもインタビューを行っています。『障がいのある彼らに深すぎる一問一答』コーナーで掲載中。
ぜひご覧ください。

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