僕って障がい者と言われた。どうアプローチしたら?
「K’s club サロン」は、発達外来クリニック医院長・小児科医である河野政樹ドクターと特別支援教育のスペシャリストである小野隆行先生によるQ&Aが発信されるオンラインサロンです。
サロン内では皆さんからドクターに質問することも可能です。
本ページでは、K’s club サロンでの質問と回答を一部紹介します。
今回の質問の概要は次のようなものです。
僕って障がい者なん?と聞かれました。
学校で言われたとのこと。
普通級の子でも、他の子との違いがわかってきて、自分はダメだと思っています。
周りの大人はどのようなアプローチをしていけばよいでしょうか。
□河野ドクター
なぜ自分が特別支援学級に入っているかが、上手に説明できないお子さんが多くいます。
私が伝えているのは、
あなたは選ばれた人なんですよ
ということです。
みんながこのクラスには行けない。
選ばれた人しか行けない。
このクラスに行けるのは、勉強したい人、がんばりたい人。
そういう人が来るところだよ。
だけど、みんなのざわつきの中で声が聞きにくい。
他にも、見えにくいとか。
いろんな理由で普通学級では自分の力が発揮できない。
本当はもっともっとできる子なのに、それが発揮できない子が来るところ。
選ばれたからだよ。
あなたが選ばれたから。
あなたにはできるというように先生が思ったから。
お母さんもあなたができると思ったから。
だから、その学級に入っているんだよ。
そういうふうに言って来る子って、実はあなたがうらやましくて、その学級に行きたい子ばかりよ。
親御さんから、学校の先生から、その子は選ばれなかったの。
自分は行きたいのに選んでもらえていない子だから。
そういうふうに言われても、そのことはあまり言わない方がいいかもしれないね。
だって、その子は残念な気持ちになるから。
だからそういうふうに言われたら、僕はこのクラスに好きできているんだよって言えばいい。
あなたは障がい者とか、障がい児って言われたら、そうじゃないよって自信を持って答えたらいいと思うよ。
選ばれた子であって、障がいがある子ではない。
決して。
自分が思った瞬間に障がいになるんだから。
〇〇君は自分は障がいがあると思っているの?と聞く。
あると思っているんだったら、それは何でそう思ったの?
文字が上手に書けないから?
計算がうまくできないから?
人よりも早く走れないから?
でも、もっと別にできる事がいっぱいあるんじゃないの?
誰だってできることと、できないことがあるよ。
人よりもできないことがあったら、障がい者、障がい児と言われるんだったら、世の中の人みんながそう。
だから胸を張って言えばいいよ。
僕にはできることがいっぱいある。
このクラスには選ばれてきている。
そういう風に言ったらどうかな、と伝えます。
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※本記事の内容は「K’s club サロン」の一部です。お子さんの発達や障がいなどについて、さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
〈ドクター〉
河野政樹(虹の子どもクリニック院長)
〈引用〉
K’s club サロン
https://hikarinoniji.supersale.jp/about#mainabtkuMDE1Mj
K’s club サロン:発達障がい関連グッズ
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