一番の問題は子どもたちの可能性を信じないこと

「K’s club サロン」は、発達外来クリニック医院長・小児科医である河野政樹ドクターと特別支援教育のスペシャリストである小野隆行先生によるQ&Aが発信されるオンラインサロンです。
サロン内では皆さんからドクターに質問することも可能です。
本ページでは、K’s club サロンでの質問と回答を一部紹介します。

今回は河野ドクターのお話です。

■河野ドクター
私のいろいろな天才的な師匠。
心理学とか、精神医学とかの分野でいらっしゃいます。
その師匠たちが必ず子どもたちについて言うことがあります。
それは、
子どもたちの可能性を信じていないこと
だとおっしゃいます。

相手が答えられない一番の理由は、質問が悪かったり、こちらの問いかけが正しくなかったりすることです。
だから、まずそこからスタートしなくてはいけないということを教えてもらっています。

いろいろ試してみると、どこかで反応します。
その反応が返ってくるのを少し待つだけなのです。

ギャーと泣いている自閉症のお子さんでも、お父さんやお母さんがいつものパターンでやってきます。
なだめすかしたりとか、引っ張ったりとか。
初診だと、そういう行動をたくさんして来られます。

こちらが無反応であることで、親御さんにも少しずつ教えていきます。
変な目で見たりとか、怒ったりとか、そういうことは一切しないと教えます。
親御さんが落ち着いてきたら、子どもも落ち着いてきますから。
ギャーってパニックになっている子でも、段々と普通に話してきます。

ご両親が安心してきて、この先生はそんなことで怒らない、ということを伝えます。

だって、今までの病院に行った時にトラウマがありますよね。
しつけができていないとか、言われてきたことへのトラウマです。
親御さんがしている行動そのものが、今までの経験の蓄積です。
それをこちらで想像できるかどうか。
これはドクターの想像力の問題です。

カウンセリングは、行動には全て意味があることがベースにあります。
親御さんは、今までの経験に基づいて、子どもを注意し、なだめすかしているわけです。
それは、きっと非難した人がいるからです。
なんで泣かしているの?なんでほっといているの?と言われてきたからです。

ドクターが、そういう行動をとってしまうと、もう構図は変わりません。
ですから、無反応でいることをしばらく継続して、「気にしない人なのだ」と理解いただけたら、そこからスタートです。

※内容の全部、もしくは一部の無断転載を禁止します。
※本記事の内容は「K’s club サロン」の一部です。お子さんの発達や障がいなどについて、さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

〈ドクター〉
河野政樹(虹の子どもクリニック院長)
〈引用〉
K’s club サロン
https://hikarinoniji.supersale.jp/about#mainabtkuMDE1Mj
K’s club サロン:発達障がい関連グッズ
https://hikarinoniji.supersale.jp/categories/3084689#mainidxkyLjg4Mz
https://hikarinoniji.supersale.jp/categories/3084689#mainidxkyLjg4Mz

関連記事一覧