部活動で発達障がいの子を担当する高校教師

私は高校でサッカー部の顧問をしています。その中に発達障がいの生徒が何人かいます。
発達障がいを持つ生徒たちが部活動に参加することは、彼らにとって非常に重要な経験であると考えています。

まず第一に、サッカー部における活動は、課題解決のために協力しあったり、コミュニケーションのスキルを向上させる機会が多いです。発達障がいを持つ生徒たちが他のメンバーと協力し、チームとしてプレーすることで、社交的な能力を向上させることができます。サッカーはチームスポーツであり、他のメンバーと連携してゴールを目指すためにはコミュニケーションが不可欠です。障がいを持つ子どもたちにとって、これらのスキルを向上させる機会があることは非常に重要です。

また、サッカー部での活動は、発達障がいの生徒たちの自己肯定感を高めるチャンスでもあると考えています。成功体験を重ね、成長することは、彼らの自信を高める要因となります。障がいを持つ子どもたちがサッカーのスキルを向上させ、実力を発揮することで、自己肯定感が向上し、学業や社会生活においてもポジティブな影響を与えます。発達障がいを持っており、性格に表裏がなく、目標に向かってまっすぐな性格なAくんという子がいました。ミスをしてもすぐに立ち上がる彼は、部活動だけではなく、学業面でもその有り余るエネルギーで成績優秀な生徒でした

さらに、サッカー部での活動は、発達障がいを持つ生徒たちにとって、新たな友人との出会う機会や、社会的な結びつきを築く機会があります。仲間と共に試合に臨み、勝利や敗北を共有することで、友情が育まれます。これは私の体感ですが、部活動を行なっていない発達障がいの生徒よりも友人が多かったように感じます。

しかし、このようなサッカー部での活動が成功するためには、サポートが不可欠です。私たち教師やコーチは、発達障がいの生徒たちに合わせた指導法やサポート体制を整える必要があります。個々の特性を理解し、適切なサポートを提供することが、彼らが成功するための鍵です。

私がサッカー部での彼らの活動を見ていて感じたことは以上です。クラブ活動を行うことは、彼らの発達と成長にとって非常に有益であると考えます。協力やコミュニケーションのスキルを向上させ、自己肯定感を高め、友情を築く機会を提供することで、彼らはより豊かな生活を送るための基盤を築くことができます。これからも彼らをサポートしていき、成長を見守っていきます。

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