不登校の中学2年生のお話

不登校傾向の中学校2年生女子のケース
お母さんの面談で次のような話がありました。
学校から毎日通うのは難しいので、週に3回休んで2回だけ来るところからスタートしてはどうかと言う提案があったのですが、どのように対応したら良いですか?
それに対して相談支援の立場から次のように話をしました。
週に2回行くと言うこと自体に問題はなく、それは学校側の提案として出来る限りの対応してくださることだと思います。出来る限りの対応っていうのは、例えば保健室登校だったりするわけです。学校に行くこと自体は1つの手段なので、それが良いとか悪いとかと言う話ではありません。ただしそれと同時にやっていかなければいけない事は、学校の中で何をするのかと言うことです。他の生徒は授業受けています。その子は授業を受けずに別室や保健室で何をして過ごすのでしょうか。何もすることがなく、ただ50分と言う授業の時間を漫然と過ごすのであれば、それは「つまらない」と言うことになります。学校が面白くないところだという評価をしてしまうのです。
ですので学校に行くと言う時にそれと合わせて何をするのかというところまで話を詰めていくと良いのではないでしょうか。読書でもタブレットでもお絵かきでも、もちろん勉強でも構いません。そういったものが1つあるだけで学校に行く意味というのができますのでお子さん自身と相談しながら、お母さんとしてより良いものを選択し、それを学校に電話していくというのはやり方としてあり得るのかなと感じます。

学校の先生の立場からすると、欠席がつくつかないで大きな差があります。これはもちろんその生徒にとっても同じことです。ただしそれだけではありません大人が仕事をするというのは、誰かから求められる、役立てる、そういった観点も必ず必要です。必要とされていない仕事をしているという事は、やりがいを失ってしまうことになりかねません。これは子供たちにとっては全く同じことです。そういった観点を持ちながら対応するということの大切さをお伝えしました。

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