直接は言わないけれど、そういう空気

放課後等デイサービスの事業所を探している方の話を伺いました。

事業所を選定するために、大きく4箇所のクリアが必要。

①保健所での認可
②建築基準
③消防基準

それぞれ大変だけど、クリアはできる。
でも、なかなかクリアできないことがある。

④物件のオーナーさん

福祉関連事業所は…
障がいのある方は…
直接は言わないけれど、そういう空気を感じ取る。
気のせいじゃない?と聞くと、状況的に他に考えられないと。

例えば、ビルのお向かいが塾。
なのに、子どもの送迎で車がビルの前に停められたら困るとか。

業種を問わず、使っていただけるのなら何でもOKとおっしゃっていたオーナー婦人。
契約直前で旦那様に相談した途端、態度豹変とか。

1人から聞いた話ではない。
複数。
しかも多地域。
どこでもあり得る「あるある話」。

これって物件のオーナーさんが悪いという話ではない。
地域の雰囲気や風土。
目に見えない力の数々。
そういうものも大きい。

この根本。
知らない、わからない、だから不安。
そんなところにあるのかな、と。

だって、どんな障がいがある方だって、笑うし、泣くし、喜ぶし、怒る。
その表現が少し激しかったり、多くの方と異なる場合もあるけど同じだ。
なのに障がいを何だかダメなことのように一括りにして否定する。

そういう考えはよくない、と言ったって変わらない。
変えていくのは1つずつの事実と行動の積み重ね。

物件のオーナーさんが「いいよ、いいよ、喜んで♪」と言ってくれるような社会にしていくこと。
できないことじゃない。
まずは見えるところが一歩ずつ。

お話を伺いながら、そんな風に思いました。

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