最近欠席しがちな子。親として、先生としてするべき対応は?

最近欠席しがちな子。親として、先生としてするべき対応は?

 

「K’s club サロン」は、発達外来クリニック医院長・小児科医である河野政樹ドクターと特別支援教育のスペシャリストである小野隆行先生によるQ&Aが発信されるオンラインサロンです。
サロン内では皆さんからドクターに質問することも可能です。
本ページでは、K’s club サロンでの質問と回答を一部紹介します。

今回の質問は、下記のものです。

欠席しがちな子について
1年生です。登校しぶりの兄に影響されて、最近欠席しがちになってしまいました。夜にかんしゃくを起こすこともあります。親は二次障がいになることを過度に心配しており、登校させることにあまり積極的では無い様子です。学校では、友達とも楽しく遊び、勉強も決められた量をこなせています。どうすることが、この子のためになるでしょうか?

□河野ドクター

1年生のお子さんがかんしゃくを起こして、いま不登校状態になっているということ。
まず不登校状態である、ということがもう既に二次障がいです。二次障がいを恐れて学校へ行かせないというのは、話の順序が違います。

大切なのは、この子が将来どういうふうに成長していくのか、どのように社会に適応していくのかということ。しんどいし、嫌だから勉強は嫌いということで、どんどん社会から離れていっていることが、世間の流れからしたら逆なのです。世間の流れからすると、本人が他の子と同じような権利やチャンスを得ることができるということが大事です。本人が学校以外に学習のチャンスを得ているのであれば問題ないのですが、それがないのであれば、この子は他の子と比べてどんどん遅れていってしまっている。どんどんチャンスを失っているということです。

私はその子の選択肢が広がる方向に援助をした方がいいと思います。かんしゃくが問題なのであれば漢方薬もありますし、西洋薬でも効果のある薬もあります。一度医療受診をして、まずかんしゃくをコントロールすること。そして自分自身の敏感さや過敏さというのをコントロールすること。

本当はすごく勉強したのかもしれないし、お友達と一緒にいたいのかもしれないので、それを察してあげるのが二次障害を防ぐということになります。

〈ドクター〉

河野政樹(虹の子どもクリニック院長)

〈引用〉
K’s club サロン
K’s club サロン:発達障がい関連グッズ


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