日比谷音楽祭にて、障がい者と健常者の優しい世界を見てきました

この日僕はとても素敵な空間を見た。この空間が大きくなり、いずれは日本中、どこでも見られるようになれたらなとおもう。

「カレー売ってます!おいしいです!」

「十勝の野菜です!」

「手、気を付けてね」

「どれがリサイクルできるトレーかな?せいかい!」

これは日比谷音楽祭にて障⇔障継承プログラムの
ブースを出展させていただいた時の事です。

僕が日比谷音楽祭の障⇔障継承プログラムのブースに着くと
ブースの準備をしている今回参加している茨城の障がいのある従業員と
スタッフの姿と、
「おはようございます!お肉おいしかったです!今日もがんばります!」
と元気いっぱいな声が聞こえた。アニメのモノマネが好きな重度知的障がいの○○くんである。ブースの出店も2日目、昨日も朝から晩まで立って作業をしていたこともあり全員の顔にも疲れが見える中で彼の声とドラゴンボールのモノマネで皆の表情が和らぐ。

僕もつられて笑ってしまう。彼はいつでもどこでも皆のムードメーカーなのだろう。

点呼確認をし、持ち場を決め、いざ2日目の出店が開始する。

お昼過ぎになりカレーと野菜の出店に長蛇の列ができる。
「カレーおいしいです!これは誰の技でしょう??」
「アイスコーヒーいかがですか!?」
カレーの宣伝と共に時折持ち前のネタを披露する○○くん。
早々に売り切れたアイスコーヒーを宣伝してしまう△くん。
昨日とは打って変わり炎天下の中並ぶお客さんの表情が彼らの仕草や言動で和らぐ。
もし、僕なら列で待っているお客さんを笑顔にできただろうか?
できないと思う。
これは彼らにしかできない売り方なのです。

3時ごろ、午後の部が始まる。まずはジャガイモの皮むき体験コーナー。
これは実際に北海道で働く障がい者たちが子どもたちの前でジャガイモの高速皮むきを披露し、子どもたちにも教え体験してもらうというコーナーだ。
「手、気をつけてね」
さりげなくかける優しい一言。

子どもたちもジャガイモの皮を剥き終わり満面の笑みで
「どう?」と
彼女らは尋ねられる。
「すごい!」
と□さんは答える。

4時にはトレーの選別の体験が始まる。実際に彼らがトレーを分別し、リサイクルできるものとそうでないものを子どもたちに教え、クイズ形式で子どもたちにトレーを分別してもらうというものだ。

「どれがリサイクルできるトレーかな?」
子どもたちは必死に探し答えを持ってくる。
正解していると、両手で大きく円を描き満面の笑みで
「せいかい!」と褒め
間違っていると両手で大きく×をつくり
「ブブー!」と教える。

すごいのは障がいのある彼らが、その場にいる僕やスタッフの誰よりも子どもと上手に接しているのです。

彼らにしかできない事、彼らだからできる事。
もちろん彼らにもできない事はある。それは僕らが助ければいい。
逆に僕らにできない事は彼らに助けてもらおう。

この日の景色はそうして作られたのだと思う。

この景色がどこでも見られるようになればいいですね。

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