年度末の「離任式」は映像?リアル?
年度末です。お役所や学校では、異動をしたり、退職をしたりする方がいるのでバタバタしています。私の前職が学校教員なので、何人もの仲良し先生や先輩先生、後輩先生が「学校変わるんだ」「今年は残留」「もう仕事を辞める」と連絡をくれました。今まで一緒に学んできた子どもや同僚、慣れた環境を離れるのは大きなことです。その大きなことの、ほんのわずかの部分でも、私のことを覚えてくださっていて、丁寧に連絡をくださること。本当に嬉しいなと思って、そんな報告を伺っていました。
その話の中で、学校は「いつもの離任式」ができないことを聞きました。体育館に全校児童が集まって、先生の別れの言葉を聞くアレです。コロナ禍なので、人が集まれない。なので、今年は映像配信で行うことが多いそうです。学校のホームページに、何時から何時までは、学校を離れる先生のお別れの言葉を公開している。そんな方法をとっているそうです。
学校という場、しかも離任式。それだと一長一短だな、と思いました。自分のことを親身に見てくれた先生や担任であれば聞きたいですが、そうでなければ長い話はいらない…私の子どもの頃の正直な感想です。それは先生になってからも一緒でした。
離任式、大事なんだけど、長いんだよなーという気持ちはずっとありました。そう思う方が多いのであれば、映像配信も効果的。反面、本当に自分のことを見てくれた先生の話はやっぱり聞きたい。でも、それはリアルで聞きたい。となると、映像では物足りない。
知識や知恵をたくさん溜めておいて、いつでも見られるようにする。これは動画の方が効果的だと思います。YouTubeなんかはそうですし、障⇔障継承プログラムもそうです。
でも、たった1回の別れの儀式を映像で済ませる。世の中がコロナで…というのは分かった上で、ちょっと寂しいなという思いはあるなと思いました。こういうの、皆さんはどう考えるのでしょう…