表現をする道具として、言葉はなかなかに優秀

表現をする道具として、言葉はなかなかに優秀です。
マンガのセリフだったら、声まで聞こえてくることがあります。
小説だったら、涙を流すことがあります。
お話を聞いているだけで、まるで自分もその人が体験した場にいるような気持ちになれることもあります。
そんな風に考えると、やっぱり優秀です。
なのに「言葉にするなんて不可能だよ」とおっしゃる方がいました。
なんでだろうと思って、もう少し聞いてみました。
「伝える方法としては結構いいと思いますが…」
そしたら教えてくれました。
言葉はツールとしては優秀。
それはあるよ。
間違いなくそう思う。
でも、同時にすべてを伝えられるツールでもない。
何かを体験したとする。
その時の気持ちや感情の揺れなんかを100%表現できるわけじゃない。
恋人との別れなんかはわかりやすい。
悲しいのはあるだろうけれど、ちょっとホッとしたみたいな複雑な感情もある。
こういう感情は言葉だけで100%伝えられるものではない。
確かにそうだなと思いながら聞いていました。
一緒にいて心地が良い人とそうではない人。
言葉がスムーズだから、お話がうまいから、一緒にいたいわけではないです。
その人の持つ雰囲気だったり、知識や技能だったり、言葉以外の部分の方がよっぽど多いです。
フィーリングというか、そういうもので一緒にいたいと思います。
障⇔障継承プログラムは、言葉や動画がツール。
これで知識や技能、そして雰囲気を伝える。
もちろん100%は伝えられないと思います。
逆の意味で伝わってしまうこともあるわけですし。
ただ、そこに近づいていけるようにはしたいな、と。

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