奇声をあげてしまう理由は〇〇〇〇!主な対処方法は?
奇声をあげてしまう理由は〇〇〇〇!主な対処方法は?
「K’s club サロン」は、発達外来クリニック医院長・小児科医である河野政樹ドクターと特別支援教育のスペシャリストである小野隆行先生によるQ&Aが発信されるオンラインサロンです。
サロン内では皆さんからドクターに質問することも可能です。
本ページでは、K’s club サロンでの質問と回答を一部紹介します。
今回の質問は、下記のものです。
奇声を上げる子について 特別支援学級 知的障がい 小学校3年男子
2年生の頃から奇声を上げていましたが、2年生後期から3年生前半になると、それはほとんどなくなりました。
ですが最近になって、褒められたり、注意されたりすると「キー!」「キャー!」と奇声を上げたり、大きな声で叫んだりします。
接し方はほとんど変えていませんが、変わっているとしたら交流学級が荒れ始めたことです。周りの子がびっくりするような声の大きさなので、やめさせたいです。
奇声をあげてしまう原因と対処法を教えていただきたいです。よろしくお願いします。
□河野ドクター
奇声を上げる子は、知的学級でも、知的障がいと聴覚過敏や自閉スペクトラム症が合併しているケースがあります。この場合だと聴覚過敏です。交流学級が荒れてくるとはどういうことかと一言で言うと、うるさくなるということです。
うるさくなると聴覚過敏の子は耳を塞いでしまい、すごく嫌になる。そういう時に自分の声を出します。
「この子は奇声をあげるのに、なんで人の声には反応するように、自分の声に反応しないんでしょうか」とよく聞かれますが、それは自分の声で音を遮断しているからです。
なのでこの子の対処法は、イヤーマフなどをして、音の管理をするというのがすごく大事になってきます。
もちろん荒れている学級をどうするのかという問題もありますが、それはまた別の機会にお話ししたいと思います。
〈ドクター〉
河野政樹(虹の子どもクリニック院長)