私語が気になる

私語が気になる

 

「K’s club サロン」は、発達外来クリニック医院長・小児科医である河野政樹ドクターと特別支援教育のスペシャリストである小野隆行先生によるQ&Aが発信されるオンラインサロンです。
サロン内では皆さんからドクターに質問することも可能です。
本ページでは、K’s club サロンでの質問と回答を一部紹介します。

今回の質問は、下記のものです。

スキマ時間の私語が気になって仕方がありません。
プリントを配る時、帰りの支度をする時など、子どもたちの私語が多いように思います。
私語をやめさせるにはどうすればいいのか、どのような声掛けをすればいいのか、お聞きしたいです。
また、私が気にしすぎである場合には、どうすれば私語が気にならなくなるのかをお聞きしたいです。

□小野先生
まずスキマ時間の私語が多いということは、スキマ時間ではない時の私語があるはずです。これは授業の仕組みの問題です。私語というのは自然な形であればあってもよいのですが、他の子の邪魔になる、特に発達に問題を抱えるお子さんの不利益になることは、「今はあなたの時間じゃないからやめなさい。」とはっきり言わなければなりません。その後私語をやめれば「OKです。」と言えばよいのです。

先生の「気になる」の度合いはわかりませんが、おそらく普段から私語があるのでしょう。ただ、それが先生の気になるレベルまで到達していないのだと思います。

次にプリントを配る時と、帰りの支度をする時というのは、方法があります。
プリントを配る時は、「きちんと待っているところから配ります。」「配られた人からもう始めていいよ。」と言うと、先の配られると得しますよね。するとみんな静かになるものです。
帰りの支度をする時は、「帰りの用意が早くできたところは教えてね。」と言います。全員揃ってさようならをする必要はありませんので、私は号車ごと、班ごとで「帰りの支度ができ、床に散らかっているものがなく、綺麗になったら教えてね。」と言います。できました!と言ってきても「ちょっとそこ汚れているね、残念でした。」と言うと、綺麗になります。列ごとなどで帰らせるので、みんな「さよなら!」とすぐに帰るのです。
それだけで一気に時間も3分の1程になりますし、みんなすばやく動くようになりますよ。

※内容の全部、もしくは一部の無断転載を禁止します。
※本記事の内容は「K’s club サロン」の一部です。お子さんの発達や障がいなどについて、さらに詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

 

〈ドクター〉
河野政樹(虹の子どもクリニック院長)

〈引用〉
K’s club サロン
K’s club サロン:発達障がい関連グッズ


関連記事一覧