小学校での「見える障がい」と「見えない障がい」
小学校の先生は、ほぼ全員「障がい」のことを知らないです。
知識自体がありません。
私もそうでした。
もちろん、まだまだ足りませんが。
障がい者に関する教育カリキュラム自体はあります、一応。
「障がい者理解」とか「インクルーシブ教育」とか。
でも、中身はほぼ一緒です。
やることは次の2つ。
・目隠しをして見えない体験をする
・車椅子に乗って段差を越える体験をする
で、次のように言います。
「大変だから助けてあげましょうねー」
「優しくしましょう」
以上で終了です。
ごく稀に、ゲストティーチャーとして、障がいのある方をお呼びして講演会をすることもあります。
99%が身体障がいです。
事前打合せなどで会話が成立するからです。
でも、それすらレアケース。
なぜか。
すごくシンプル。
先生が知らないからです。
見える障がいは何となくわかります。
白杖を使う。
車椅子を使う。
見た目に分かりやすいです。
だから、授業で取り扱うことができます。
講演会は会話の成立が条件。
会話ができることではなく、先生の求めるレベルでの成立。
安定した会話。
だから、ほぼ身体障がいに限定されます。
見えない、見えにくい障がいはおいていかれます。
例えば、体の内部の障がい。
表から見えなければ、先生は知識がないから取り扱えません。
他にも、精神障がいや知的障がいもおいていかれます。
それらがどういうものかを知らないからです。
学校に特別支援学級があっても関わらない先生は知らないなんてザラ。
子どもたちを変えていこう、学校を変えていこう、社会を変えていこう。
そう考えた時に、学校でのこれらの教育カリキュラムは不可欠。
先生の知識もです。
不可欠。
じゃあ、それをどうやって進めていくのかです。
小学生には何を、どのように見せ、教え、考えさせていくのか。
ある小学校の校長先生と、そこで「障⇔障継承プログラム」がお役に立てればという話をしていました。
これ、近々実現させていきます。