「小学生のうちから知ることが必要だよね」という先生の言葉

会ってもらいたい人がいるんだ、と10年来の先生仲間から連絡がありました。そこで昨日、初めてお会いしてきました。教職人生の半分を1〜6年のいわゆる通常級の担任、残りの半分を特別支援学級を担任してこられた40代の先生。

次のような話をしてくださいました。

「大人になった時にどうなっていくかが自分自身も見えていない部分がある」
「これから中学高校と進む中で将来どうしていくんだろうという思いがある」
「担任した子が就職したと聞いたがB型だと聞いて驚いた。A型、一般でいけると思っていたのにやるせない気持ちになった」

学校現場の先生でも、彼らの将来が見えないという現実。
その先生、手を抜いているわけでも、不勉強なわけでも、ありません。
伺っていると本当に熱心に、一生懸命に、子どもたちと接しているのが伝わってきます。
それでも、なのです。

それから、続けてお話しされました。

「今日、実は障⇔障継承プログラムのことを知りたくて、会えるようにお願いしたんです。どんなところで働けるのか特別支援学級の子どもたちに見せてあげたいので」

サンプル動画を使って説明しました。それと同時に京都教育大学附属桃山小学校で2月に実施した授業についてもお話ししました。インクルーシブ(多様性)教育の一環として実施したタブレットを使った障がい者理解教育です。
「月曜日、4年生担任にすぐ提案します」
とおっしゃってくださいました。

障がい者は守られるべき、という考えが先行している学校教育。でも、実際、そのニュアンスは違うだろうと思います。必要に応じてサポートが必要といった言葉の方が近いです。

それを言葉で説明するよりも、働く様子を動画で見て、子どもたち自身が感じた方が理解は深まります。

終わり際に「知ってもらわんと進まないんだ」とその先生がおっしゃっていました。本当にその通りだと思います。障⇔障継承プログラムが広まるよう、一歩ずつ進めていきます。

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