アメリカ大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手の記録

9勝、46本、100打点。そしてMVP。
アメリカ大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手の記録。
実際に野球をやったことがないので、その記録の凄さはわかりません。
でも、イチローの次の言葉で凄さが伝わりました。
「比較対象がないこと自体が誰も経験したことがない境地に挑んでいる凄みであり、その物差しを自らつくらなくてはならない宿命でもある」
ないものをつくる。
分野は異なりますが、障⇔障継承プログラムも同じです。
企業の基幹事業に携わりながら、障がいのある方が生活に足るお金を得る。
本人が必要とされる仕事をしながら、生きていく。
障がいのない方からしたら当たり前のことを多くの方に実現するためのプログラム。
2012年北海道芽室町からスタートしました。
他の地域の方が知らない地名。
観光の地、北海道の中でも有名とは言えません。
それまで町として、知的障がい者の一般就労移行達成実績は0名。
ですが現在は8名。
A型の工賃支払実績もトップクラスを維持しています。
職種がよかったのでしょうか。
農業だからできたのでしょうか。
場所がよかったのでしょうか。
芽室町だからできたのでしょうか。
そうではないことを確かめるため、広島県尾道市へ。
清掃業。
こちらの支払実績も全国平均をはるかに上回る結果を出し、維持することができました。
これも実現しました。
「ないものをつくる」ことに成功しました。
ただし「物差しを自らつくる」過程で課題も出てきました。
生活です。
仕事と生活は密接に関わります。
適正な食事の代わりにお菓子では健康を害します。
夜中までゲームにふけっていては、翌日の仕事に影響します。
こうした毎日のルーティーンを望ましくない形で構成してしまいやすい方が多いのです。
そこで、グループホームを設立。
仕事と生活の両面をサポートする体制を構築。
そして。
組み上がったプログラムを全国へ発信。
これが12月に公開する「障⇔障継承プログラム」です。
限定公開ページにはなりますが、働く障がい者を動画で閲覧できます。
仕事の内容、給与、コメントなども見られます(個々によって公開範囲は変動)。
望ましい形で働く障がいのある先輩たちの姿を見てもらいます。
これから働く障がいのある子どもたちに継承されるように。
そして、この輪を広げていきます。

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