「お情け」ではないカレーうどん

北海道江別市の「ココルクえべつ」の取材。

 

「これ、うんまっ!」があった。

 

様々な施設を見学させてくださる。

パン、うどん、温泉、フグの養殖場。

建物や販売されているものを見せていただく。

 

その中の一つが「開拓うどん・こう福亭」

※名前はうどんなのですが、フグ料理もあります。。。メニュー凄すぎです。

案内してくださった方が「ここの名物です」とカレーうどんを教えてくださった。

 

午後2時近く。

昼食はもう食べていたが、それでもそそられる。

食べたい気持ちには勝てず、見学した3名で1杯のカレーうどんを分ける。

 

本格的な讃岐うどん。

香川出身の見学者が「あっ、これ美味しい」と一言。

あとはズルズルすすっている。

 

私は解説はできないが美味しいのはわかる。

「うんまっ!」と思っていたら、その香川の方が教えてくれた。

「麺の角がピンと立って、しっかりとコシがある。」

ふむふむ。

ピンと立つ、とか初めて聞いたが確かにそうだ。

まさか北海道で讃岐の解説とは…

 

知的障がいがあるスタッフが麺を作っているとのこと。

 

お情けでやっているわけじゃない。

 

障がい者「だから」まずくても許して、ではない。

プロとして作り、購入する方にも正当な対価を求める味。

 

昔の学食の具材がほとんど崩れ、麺がボソボソしているうどんではない。

どこの食堂、うどん屋で食べても、美味いと言える味。

 

地元の方が「よし、今日は風呂入ったし、こう福亭で食ベて帰るか!」と言ったら、子どもが

「やったー」と言う美味しさ。

 

別にココルクさんを取材させてもらったから忖度で書いているわけじゃない。

美味しいものは美味しい。

 

お情けではなく、誰にでも認めていただけること。

本当に大切。

 

お店の至る所に『障がいのあるスタッフが働くお店』とプレートが貼ってある。

これ、言い訳じゃない、誇りだと感じた。

うちのスタッフ、これだけのものが出せますよ、いかがですか、ご賞味ください、っていう熱い思いだ。

 

熱々のカレーうどんをすすりながら、そんなことを考えた。

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