文科特別支援担当の「それ、本当ですか」

信じられないといった雰囲気でおっしゃったのは、文部科学省の特別支援教育を担当する方です。にこやかに、でも、信じられないという表情で感想をおっしゃいました。

3/14に参議院議員さんのご紹介で、文部科学省の方にお会いしました。こちらは2人。先方も2人。そこに秘書さんが同席して、合計5人での話です。

まず、障がい者を取り巻く就労に関する現状の厳しさを伝えました。ふむふむと聞いてくださいました。
次は障⇔障継承プログラムや共に走ってくださる様々な企業のことをお伝えしました。重度知的の方でも働けること、中には勤続30年の方もいること、A型就労ではフルタイムで働いてもらっていること。そして、それらの中で企業が継続し、発展していくために必要な利益をあげていること。企業としては、働ける障がいのあるかたもを求めつつも、なかなか学校や保護者のご理解がいただけないこと。それらの話を伝えての感想が、「それ、本当ですかあ」でした。一度ではありません。二度も三度もおっしゃっいました。それはそうだと思います。

だって、今まで、学校から上がってきた情報とは違います。学校では、重度の生徒は働けない、就労先がない、もっと増やしてほしい。そういった思いが大きいですから。

「それ、本当ですか」から議論が始まりました。学校や福祉、企業のいずれがサボっているとか、手を抜いているとかの話ではありません。それぞれに全力で取り組んでいる。しかし、それが噛み合っていない。これがカチッとはまると、学校では安心して送り出すことができる、企業では安心して雇うことができる。そんな話になりました。

私たちは一企業の立場です。すぐに何をどうして欲しい、とか、そういう話ではありません。ただ、そうやって働いている彼らがいるということを知って欲しい。そういうお話をしました。

福祉が必要な方には福祉を。働ける方にはその機会を。議論の中で、そういうことが当たり前になっていけばいいなと思いました。

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