健常者は一生ずっと健常者。

そう思っていた。
でも、僕がこの仕事を始めたことを知った友だちとしゃべった時に「違うんだよ」と教えてもらった。
事故に遭うかもしれないよ。
遭うかもしれないけれど、きっとその確率は高くない。
天邪鬼な僕はそう考えてしまう。
それから、病気になるかもしれないよ。
なるかもしれないけれど、治るだろう。
そして、できれば僕はぽっくりといきたい。
医療ってすごいよ。
治らないと言われていた病気が治る。
でも治るの意味がいろいろあるみたい。
呼吸が今まで通りにできない、トイレの手間がかかる、身体が動きにくい、なんてこともあるよ。
あとは、おじいちゃんになるかもしれないよ。
それはそうだ。
でも障がいとは関係ない?
そんなことはないよ。
例えばだけどね、膝が悪くなったら階段を登り降りできないよ。
歩けないかもしれない。
杖をついている方、車椅子に乗っている方。
お若い時は歩き回っていたかもしれないね。
う〜ん、なるほど。
帰ってから、もっともっと考えてみた。
確かにそうだ。
もし車椅子の乗ったとして、100あった能力が0になるわけでもない。
できることはあるはずだ。
ご飯を食べたり、お風呂に入ったりはしないといけない。
できなくなったことに、そういうものをいれないようにしないといけない。
「障がい」というものを仕事や生活、年齢で考えていく。
そうすると、健常でいられる時間は短いのかもしれない。
まだまだ見えていないことがたくさんあるなぁと思った。
知らないことを知っていく。
多分これが、自分や周りにいる方がより気持ちよく暮らしていくための一歩になるんだろうな。

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