俳優滝川英治さんとサクラタウンで撮影

ドラマ撮影中の事故で脊髄損傷の大けがを負った俳優、滝川英治さんにご出演いただき障⇔障継承プログラムのオープニングイベント動画を撮影しました。

トヨタ財団様の全面バックアップをいただき、株式会社KADOKAWAの中條様、株式会社アップフロントグループで代表をしておられた蔭山様、有限会社えりオフィスの片山様、撮影隊の皆様、他にもたくさんのスタッフの皆様から支えていただき、無事に終えることができました。本当にありがとうございました。

撮影は、2会場の中継で実施しました。一箇所はKADOKAWAオフィスがある埼玉県所沢市のサクラタウン。こちらには滝川さんがいらっしゃいます。もう一箇所は、日比谷国際ビル。こちらには様々な障がいがある皆さんが。

初めに行ったのは対談です。知的、身体、発達、ダウンなど様々な障がいがある方達の話。しかもそこに出ている全員が「働く」ということを実現しています。いわゆる健常の方と同じように働いています。同じ障がいのある方が話をする機会はあっても、こうした機会はなかなかありません。働いている方となれば尚更です。同じ質問をしても回答は幅広く。楽しい雰囲気ながらも、深いお話をいただきました。

次に、滝川さんのトークショー。事故のお話、そこから苦しんだこと、たくさんの方から支えてもらい立ち上がったこと、そして今のこと。滝川さんが通ってきた道を一つ一つ丁寧にお話いただきました。2019年に出された書籍「歩-僕の足はありますか?-」のさらに一歩踏み込んだ内容まで教えていただきました。

最後に質疑応答です。自転車が大好きな知的障がいの方は滝川さんに「自転車」の質問をしていました。滝川さんが弱虫ペダルに出演していたからです。事故原因にもなった自転車の話。それでも滝川さんは丁寧にその質問に回答しておられました。自転車の素晴らしさ、映画の素晴らしさ、そういったものを感じる質疑でした。

今回撮影した動画。4月に公開予定です。障がいって知らないんだけど、繊細だから触れにくい、近くにいるんだけどどう接したらいいかわからない、何かしたいけれどそれが何かわからない。そういった方たちにぜひご覧いただきたいです。

障⇔障継承プログラムは、ただただ障がいについて紹介するサイトではありません。「障がい者が働いて生きていく」をコンセプトにしています。そういったものを伝えられる素晴らしい素材をいただいた機会になりました。

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