「企業が本当に求めている仕事」を選べるように

障⇔障継承プログラムのコンセプト「働いて生きていく」。
障がいのある方が「企業が本当に求めている仕事」ではない部分で働いている。
そういった現状が多くあるからこそ、より望ましいケースを増やしていきたいと考えています。

私たちがポイントとしている部分。
『企業が』という部分です。

健常者といわれる方たちが企業などに就職する時、望み通りの企業で勤められるでしょうか。
これ、ならないことも多いと思います。
だからこそ、就職活動が活発に行われています。

就職して、企業内に入った後の配属先は望み通りになるでしょうか。
これも、ならないことも多いと思います。
営業を希望したけれど、総務だった。
その逆だった。
地元がよかったが、他所の地方に行くことになった。
一定の考慮はされつつも、あちらこちらで様々な仕事をします。

企業である限り、社員のバランスを考えつつも、利益を求めることが必須だからです。

誰であっても、望み通りの職業や配属になるかどうかは決められません。
その企業の代表でない限りはそうです。
代表であっても株主さんの意見に左右されます。

本人の希望が通るか。
これは障がいの有無とは関係ありません。

YouTuberになりたいと思ってもなれない。
プロスポーツ選手になりたいと思ってもなれない。
それと同じです。

障⇔障継承プログラムが考えているのは「企業が本当に求めている仕事」かどうかの部分です。

自動車工業で花に水をあげること。
ケーキ屋さんで粉の計量をすること。
漁業で網の修理をすること。
このようなこと「だけ」をさせていることは課題です。
「企業が本当に求めている仕事」ではないからです。

それをクリアすること。
本人が障がいがあるなしに関わらず、職業選択の機会を得られること。
今はその機会が圧倒的に少ないです。
増やしていき、より望ましい形を作ること。
これに障⇔障継承プログラムは本気で取り組んでいきます。

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