障がい者は少数派??
以前、このサイトをご覧いただいた方から、下記のようなご質問をいただきました。
障⇄障継承プログラムからお応えした回答をご質問者にご了承をいただきましたので、皆さまに共有させていただきます。
【日本国内における身体障害者数は、「身体障害者手帳を持っていない身体障害者」「身体障害者手帳を持っていない身体的な難病を抱えた人」「事故や病気など、後天的な理由で身体障害もしくは身体的な難病を抱えてしまった人(身体障害者手帳を持っていない人を含む)」を全て含めても、昔(昭和時代)〜現在において少数派でしょうか。】
つまり、日本の全人口に対して身体障がい者(障害者手帳を取得していない、身体障がいのある方も含む)の人数は現在においても少数と言えるのかという質問です。
まず、身体障がいのある方の人数ですが、日本の全障がい者数は手帳発行数で964万人です。その内、
身体障がい者数は436万人。
知的障がい者数は109万4千人。
精神障がい者数は419万3千人。
となっています。障がい者全体のうち約半数が身体障がい者のため、障がい者の中で見ると身体障がい者は少数とは言えないでしょう。
これを人口千人当たりの人数でみると、身体障害者は34人、知的障害者は9人、精神障害者は33人となります。複数の障害を併せ持つ者もいるため、単純な合計にはならないものの、国民のおよそ7.6%が何らかの障害を有していることになります。また、3障害それぞれに手帳取得に至っていない方々も多数おられると推定され、その数を合わせると、1000万人を超える方々が何らかの障害があると言われています。
この数は、全東京都民とほぼ同数です。決してマイノリティではありません。
ご存じの方もいるかもしれませんが、現在の日本では、少子高齢化による人口減少と反比例して、障がい者数は年々増加傾向にあります。今後ますます、障がいのある方の問題は少数派・多数派でくくられるテーマではなくなっていくのかもしれません。